作曲家・上野耕路のニューアルバム『Electronic Music』が遂にリリース!

※2011年12月20日、配信元情報の追加にあたって内容を若干変更しました。予めご了承ください。

 ニューウェイブユニット『ゲルニカ』、CM曲『たらこ・たらこ・たらこ』や映画『ゼロの焦点』、バンド『捏造と贋作』などの活動で知られる作曲家・上野耕路さんのニューアルバム『Electronic Music(エレクトロニック・ミュージック)』が今月初め、リリースされました。

<タイトル>

“Electronic Music” – Koji Ueno

<曲目>

01- 23678A1 (3:56)

02- Pleiadian Regret (4:08)

03- Spiritual Devorces for Media Zombies (2:54)

04- Say Hello to the Monster-next-door (3:13)

05- Morphduplicator (2:46)

06- Residence Evidence (3:59)

07- Exhibitplanet (2:25)

08- Red Glint Slit Eyes (5:19)

09- Abstract Emotion (2:32)

10- The Arcturian Jazz Band (3:26)

11- Indefinitely Identified (2:12)

12- 3 Traumas (7:24)

13- Next to Last Unofficial Contact (6:08)

14- On the Air (4:07)

15- Underseaworld (4:30)

16- VLF (4:59)

17- Passive-aggressive (11:54)

<配信URL>

・Amazon

・iTunes Store
Electronic Music – Koji Ueno

・monstar.fm
http://monstar.fm/album/11620/

 私はmonstar.fmで購入しましたが、ファイル形式はMP3で周波数44100Hz、ビットレートは基本320kbpsでした(長尺の曲は若干下がります)。DRMフリー。ちなみに、CDでの販売は今のところ予定されていないそうです。

 この『エレクトロ・ミュージック』の最初の発売予定日は2006年5月21日でした。更に、上野さんの公式サイトで最初に計画の発表があったのはそれより四年前のことでした。数えると九年目にしてようやく完成・リリースの運びとなったわけですね。ファンとしては、感慨深いものがあります。1998年発表の”Piano Music”、”Chamber Music”に続く三部作がここに完結といったところでしょうか。

 私も早速、ダウンロード購入しましたが、一曲目が始まった時に、初めてゲルニカの『改造への躍動』を聴いた時のような、「今まで聴いたことがないような音楽を聴いている」という感動を覚えました。

 内容は大まかに、「1. シンセ発明初期に登場した電子音楽の進化形」「2. 人間にも一応演奏可能であるが、エレクトロニクスの音色や特徴を活かした楽曲」「3. 譜面はあるが人間には演奏至難な、機械でしか表現し得ない楽曲」というような感じで分けられます(素人考えですが)。

 どの曲も良いですが、個人的に気に入ったのは”Residence Evidence”,”Red Glint Slit Eyes”,”3 Traumas”あたりです。こういう言い方は変かもしれませんが、もはや上野さんにしか作曲不可能です。唯一無二とはこういう事をいうのではないかと思います。

 今回のアルバムは、クラフトワーク、YMOを初めとするテクノミュージックのリスナーや、上野耕路はゲルニカやYENレーベル時代は聴いていたけど、それ以降の曲はチェックしていないという方にドツボなのではないかと思います。この『エレクトロニック・ミュージック』は実に「ヤバい」アルバムとなっています。これを読まれている皆さんは是非ご一聴を。

 それから同時に、8 1/2以来上野さんの音楽で重要な役割を務めている、久保田慎吾さんがヴォーカルの楽曲もリリースされています。

『Coal Miners’ Sons and Daughters』

<配信URL>
・Amazon

・iTunes Store
Coal Miners’ Sons and Daughters – Single – Koji Ueno

・monstar.fm
http://monstar.fm/album/11756/

 こちらは、次に予定されているアルバムからのシングルカットということです。久保田慎吾さんのヴォーカルは今までとは違ったものになっています。

 今後も上野さんの活動から目が離せませんね!

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