※2011年7月11日、中国のネットカフェからGoogle+にアクセスしようとしましたが、繋がりません。ルールはよくわかりませんが、やはり制限されているようです。
※2011年7月4日現在、閲覧できるようになっています。詳しくは、追記をご覧ください。
2011年6月28日に発表された、Google渾身の新SNS、”Google+(グーグルプラス)”。招待制でありながらも実際に使ってみたユーザーの反応は良く、OrkutやBuzzの失敗を乗り越え、これからFacebookの対抗馬として充分に成長して行きそうなプロダクトではないかとの評をウェブ上でちらほら見掛けます。
かくいう私も、友人に招待してもらって使ってみましたが、ユーザビリティはFacebookよりも明らかに高く、Gmailと併せて日常的に使って行けそうなサービスだと思い、さすがGoogleは指を咥えて眺めているだけではなかったのだと感心した次第です。
しかし、ここは中国。TwitterやFacebook、海外のブログなどを悉く接続を遮断して来た実績があるからには、Google+も例外で無く、おそらく一ヶ月持てばいいだろうと思っていました。ところが、その予想は脆くも外れてしまいました。
先ほど(2011年7月1日20:30頃)、自宅でPCを起動してGoogle+でもうちょっと遊んでみようとしたところ、下記のような画面が表示されました。
Google+、敢え無く中国政府によって遮断。Googleのサービス発表から三日も持ちませんでした。
今回のGoogle+の遮断は、恐らく中国インターネット史上最速ではないでしょうか。しかも、まだ招待制で一般的にはあまり知られていない段階です。コンテンツすらまともに存在していません。
理由を自分なりに考えてみますと、一番目にはGmailアカウントが紐付けられているので、海外の活動家などの要人を探しやすい、二番目には、フレンド間で排他的にグループを組みやすい「サークル」という機能があるため、中国政府に反感を持つ活動家が集まって情報をやり取りすることが容易である、というような、中国政府にとっては統治を妨げる原因を作るファクターがこれまでになく強かったためではないかと思われます。
そもそも現在、Googleは中国政府とは情報検閲の件で揉めて、抗議として大陸からは一部サービスを残して撤退している状態です。今回のGoogle+の遮断が新たな問題を引き起こすことになるかもしれませんね。
・追記(2011年7月4日)
7月3日まで閲覧できなかったんですが、7月4日昼現在、閲覧できるようになっています。中国側の報道によると、サーバーのトラフィック抑制技術などによって閲覧できなかっただけで、西側メディアの報道は「いい加減な、或いは完全な誤り」ということです。ちなみに、出所は環球時報です。
・美媒称Google+未被中国屏蔽 谷歌或借机炒作(2011年7月4日)
http://www.donews.com/net/201107/525134.shtm
・China Is Already Blocking Google+(Techcrunch 2011/06/29)
http://techcrunch.com/2011/06/29/google-plus-china-blocked/
こちらは、2011年6月29日付の、TechcrunchによるGoogle+中国遮断ブロックについての記事です。
・関連リンク
<中国で規制されているウェブサイト>
http://matome.naver.jp/odai/2125548139763671554
<Google vs 中国政府(ニュース記事編)>
http://matome.naver.jp/odai/2126374721751315401
<Google vs 中国政府(コラム編)>
http://matome.naver.jp/odai/2126560465213936101
<Googleで英語を勉強しよう!>