【中国語メモ001】「二百五」の語源

 中国語で人を馬鹿にする時の罵り言葉で「二百五(ピンイン:er2bai3wu3)」というのがあります。二百五は日本語で250のことです。講談社中日辞典第二版によると、「(名)1.うすのろ.あほう.2(方)生かじりの人」とあります。なぜ数字の250がそのような意味になるのでしょうか。

 諸説ありますが、ここでは私が所有する万艺玲著「汉语词汇教学」の中にある説を紹介します。昔の中国社会では銀500両を「一封」、半分の250両を「半封」としていたそうです。で、「半封」というのは「ちょっと頭のおかしい人」という意味である「半疯」とピンインがどちらも「ban4feng1(バンフォン)」で音が通じます。そこから、そういう人のことを「二百五」と呼ぶようになったそうです。これは飽くまでも一説なので、機会があれば他の説も紹介したいと思います。

 しかし、私自身は「二百五」という言葉を日常で聞いたことはありません。一応中国人の妻に確認してみましたが、とても失礼な言葉なのでまず使わないということでした。ただミニブログの微博(ウエイボー)を検索して確認してみたところ、友人同士でおどけて使うようなことはあるようです。まあ、日本人にとっては知っておいても使わない方が良い言葉であることは間違いないでしょう。

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